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3・11後を詠う歌 斉藤和義新譜「45 STONES」

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斉藤和義のニューアルバム、45 STONESを買った。
斉藤和義は福島第一原発事故の衝撃冷めやらぬ今年4月上旬に反原発ソング、「ずっと嘘だった」を自らYouTubeにアップ。今年のFUJI ROCKフェスティバルをはじめとした大型野外ライブでも臆することなく「ずっと嘘だった」を歌い続けている。

3・11後初のアルバムとなる今回の45 STONES、残念ながら「ずっと嘘だった」は収録されていない。だが、そんなことは全く重要ではない。というか、「45 STONES」には「ずっと嘘だった」以上の音楽的価値がある100%プロテストソングのアルバムなのだ。

一曲目の「ウサギとカメ」から"進化するテクノロジー うまく乗りこなせない人間 戻れないんじゃなくて 戻りたくないだけ""絡み合う利権 後回しの人権 毒で作るエネルギー"・・・と、原発にとどまらない社会の肥大化したシステムを攻撃、不公正を糾弾し、二曲目「桜ラプソディ」ではそんなシステムから"僕は降りるよ きみもどう?"と呼びかける。
ハードロックな「猿の惑星」、「オオカミ中年」では原発推進派への容赦ない皮肉と強固な反原発メッセージが歌われるが、その一方で「負け犬の詩」、「雨宿り」には3・11後の陰鬱さや「がんばろう日本!」に象徴されるファッショな空気がべったりと張り付いている。

もちろん、3・11の衝撃を歌うだけではない。「Would you join me?」(二曲目)ではそんな陰鬱な現状への変革を呼び掛けている。"Would you join me?  一緒にやろう Would you join me? 黒い罠を Would you join me? ひっくり返そう"と。世界を変えることが今こそ必要だ、とも読めはしないだろうか?

最後の「ギター」はアルバム全体のヘヴィーさを昇華させる。斉藤和義の名曲「歌うたいのバラッド」を彷彿とさせる音楽と人生の楽しさ、喜びにあふれていて張りつめていた気持ちも一気にほどけていく。曲構成を考えるととてもじゃないがシャッフルでは聞けない。

45 STONES制作について「怒りもでかいし、空しさもでかいし、情けないのもでかい」(ミュージックマガジン11月号)と語る斉藤和義は、歌や音楽が・・・いや私たちが現実について(震災と放射能汚染という重すぎる現実について)どう向き合うべきか、という問いに一つの答えを提示したと思う。

私たちは今の原発事故の深刻さ、地震の惨状に絶望すべきだ。
私たちは、日本の今の不公正、抑圧に怒り、変革への希望を燃やすべきだ。

45 STONESは今最も聴かれるべき先鋭的な作品であり、辛すぎた2011年を象徴する1枚になるだろう。音楽とは、ロックンロールとはこういうことなのだ。



45 STONES(初回限定盤)45 STONES(初回限定盤)
(2011/10/19)
斉藤和義

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